客観的な数字

ソニー損保 ウェブサイト企画部 渡辺です。

今回は、以前にもちょっと触れましたが、2006年1月に実施したサイトリニューアル以降のウェブサイトへのアクセス状況の変化について、客観的な数字を利用してご案内したいと思います。

私の所属している部署は、その名前の通り、当社のウェブサイトの企画・製作や運営を担当しております。例えば、企画を立案する際には、現状の問題点を明確にしその解決策として企画を考えるようにしております。問題点と言っても感覚的の物ではなく、極力客観性の高い事実に基づいた数字を尺度として採用します。ウェブサイトを評価する際には、個人の好き嫌いで評価することもある程度必要だとは思いますが、それは最終的な局面での判断で、そこまでのプロセスには指標(客観性のある数字)の改善を目指して検討を重ねます。

今回のリニューアルにおいてもいろいろな目的を考えましたが、その中の一つに、顧客満足度調査で指摘された「わかりにくい」「さがしにくい」の改善が優先的な課題だと捉えておりました。では、その指標はどのように考えたのかを交えてその結果をご紹介いたします。

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小さな一歩

ソニー損保 ウェブサイト企画部 渡辺です。

今回は、2006年2月に実施したユーザビリティテストの内容やそこから見つかったことなどについて報告いたします。
「ユーザビリティテスト」というと非常にいろいろなイメージを持たれると思いますが、実際に今回実施した内容は以下のとおりです。

何名かのかたがたにテスターとしてあるスタジオに来ていただきます。そこにはビデオ、パソコンの設備があります。テスターの方にはそのパソコンの前に座っていただき、調査会社と当社であらかじめ設定しておいたサイトで達成すべき課題を実施していただきます。
そのスタジオにはマジックミラーで仕切られた別室があり、私たちソニー損保のスタッフはそこから操作の一部始終を拝見させていただいております。テスターの方のマウスやクリックするボタンが想定外の動きをする都度、私たちが気が付いていなかった改善すべき点が明らかとなっていきます。
テスターの方の課題の実施状況をビデオで録画し、後で、そのビデオを見ながら調査会社の方がテスターの方にインタビューを行い、わかりにくい点や使いにくい点などをより明確にしていきます。
一般的にユーザビリティテストは5名行えば、80%程度の問題点の抽出は可能といわれていますので、今回は5名の方にテスターとしてご協力いただきました。

ユーザビリティテストでわかった改善点は、「ただちに改善可能なもの」と「改善に時間も費用も必要なもの」などに分けることができます。まず今回は「ただちに改善可能なもの」の一つをご紹介します。

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