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「苦情」の活用について

ソニー損保 損害サービス部の水口です。

今回は、損害サービス部にいただく「苦情」の活用についてお話いたします。

昨今、苦情に対する企業の取組姿勢をよく問われるようになりました。
9月に消費者庁が設立されたこともあり、ますますこの傾向が加速されることと思われます。
当社においてもさまざまな場面でお客様から苦情をいただくことがあります。
説明不足を理由とする苦情を例にとって考えてみても、保険会社の過去の経験則からは説明不足には当たらないのではないかと思われる事柄も、現在の消費者保護意識の高まりの中で考え直した場合、そのような過去の経験則は通用せず、より丁寧でわかりやすい説明を求められる時代に変化していることを痛感させられるようになりました。


このような時代の変化に対応して、法律面でも整備が進み、これまで商法の一部であった保険契約に関する規定が約100年ぶりに本格的に改正され、消費者保護を目的とした規定なども盛込んだ「保険法」が新たに制定されました。
そのため、各保険会社は2010年4月の施行に備えて、より質の高い消費者(顧客)保護のための取組みを進めており、当社も当然にお客様にご覧いただく約款や手続書類などについて、「よりわかりやすい説明を行なう(平明化)」取組みを進めています。

しかし、これには保険会社の社員の感覚で考えただけでは不十分な側面があります。
そこを補っていく方法として、お客様からの苦情の活用があると考えています。
今では当然どこの会社でも持ち合わせている発想ですが、損害サービス部においては、お客様からの声をしっかり受止め、記録し、改善につなげていく仕組みを構築し、より多くのお客様や事故の当事者の方々からの信頼を得られるよう努めています。

今回は、その取組みの1つとして、お客様からの苦情をもとに当社ウェブサイト上の「自動車保険のよくあるご質問」にQ&Aを追加しましたので、ご報告させていただきます。
どの質問が該当案件であるかは、苦情をいただきましたご本人との関係上、公表していませんが、今後もこのような取組みを推進し、お客様によりわかりやすい説明・案内が実行される態勢の整備・構築を進めていきたいと思います。


ソニー損保では、お客様の声(ご意見や苦情)を真摯に受止め、業務の見直しと改善を行っています。詳しくは、ソニー損保の「苦情対応に関する取組方針」をご覧ください。