ソニー損害保険株式会社(東京都大田区、代表取締役社長:山本 真一、以下「ソニー損保」)の平成23年3月期(平成22年4月1日~平成23年3月31日)決算の概要について、別紙(PDF)のとおりお知らせします。なお、業績の状況および主なトピックスは以下のとおりです。
業績の状況
◆ 正味収入保険料は順調に増加
主力商品の自動車保険を中心に保有契約件数が順調に増加した結果、正味収入保険料は前年度より8.8%増の73,343百万円となりました。自動車保険とガン重点医療保険を合わせた保有契約件数は平成23年3月末で138万件となっています。
また、経常利益は、事故発生率の上昇による正味支払保険金の増加などの影響で、前年度より16.4%減の2,144百万円、当期純利益は19.2%減の1,297百万円となりました。
◆ コンバインド・レシオは引続き低水準を維持
正味損害率は、主に自動車保険の事故発生率の上昇の影響などにより、前年度より2.8ポイント上昇して60.0%となりました。一方、正味事業費率は、正味収入保険料の増加に対する事業費の増加が抑えられたことにより0.6ポイント低下して25.5%となりました。その結果、正味損害率と正味事業費率を合わせたコンバインド・レシオは前年度より2.3ポイント上昇し85.6%となりましたが、引続き低水準を維持しています。
◆ 十分な支払余力の保持(ソルベンシー・マージン比率)
ソルベンシー・マージン比率は、平成23年3月末現在で平成22年3月末より37.1ポイント低下して981.4%となりました。保険金の支払能力に問題がないとされる基準である200%を超える、十分な支払余力を保持しています。
*ソルベンシー・マージン比率の算出方法や内訳については、別紙16ページをご確認ください。
当社の業績は、日本の会計処理の原則ならびにその手続きおよび表示方法(以下「会計原則」)に準拠して作成しており、その会計原則は当社の親会社であるソニー株式会社が開示する連結業績の準拠する米国の会計原則とは異なります。
2010年度以降の主なトピックス
● 自動車保険の商品改定(2011年2月)
保険開始日が2011年2月1日以降の自動車保険について、契約距離区分の追加による独自性あるリスク細分の一層の強化のほか、各種割引制度の見直し、保険料水準の見直しなどの改定を実施しました。
● 海外旅行保険の商品改定(2011年2月)
傷害・疾病治療救援費用の保険金額に「無制限」の追加(2011年2月16日お申込み分から)や、ペーパーレス割引額の300円から500円への増額(2011年4月1日以降を保険始期とするご契約から)などの改定を実施しました。
●「ISO10002」自己適合宣言(2011年4月)
2011年4月1日付で、苦情対応に関する国際規格「ISO10002」に適合した苦情対応マネジメントシステムを構築したことを、ダイレクト型の損害保険会社としては初めて(*1)、宣言しました。
(*1) 2011年3月31日時点の、ソニー損保の調査によるものです。また、ダイレクト型の損害保険会社とは、商品の販売やサービスの提供を、主に代理店等を介さずに行っている、日本国内の損害保険会社をさします。
● ガン重点医療保険SURE〈シュア〉の商品改定(2011年4月)
2011年7月1日以降を保険始期とするご契約を対象に、先進医療費保障特約(通称:先進医療保険金)や、入院時の手術保障範囲拡大特約(通称:入院時手術保険金)を追加するなどの、改定を実施しました。なお、いずれの特約もご契約時に自動付帯されます。
● ご契約者特典の拡充(2011年4月)
ご契約者特典「カーライフ割引サービス」(*2)のメニューを拡大し、より多くの施設で割引・優待のサービスをご利用いただけるようにしました。また、ソニーストア(*3)やソニー・ピクチャーズ ストア(*3)でご利用いただける特典も用意しました。
(*2) 「カーライフ割引サービス」は、(株)リラックス・コミュニケーションズが提供するサービスです。
(*3) ソニーストアは、ソニーマーケティング(株)が、ソニー・ピクチャーズストアは(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントが運営する直販サイトです。
● スマートフォン向け無料アプリケーション「トラブルナビ」提供開始(2011年4月)
国内の損害保険会社としては初めて(*4)、車の事故や故障などのトラブル遭遇時のサポートをする(的確な行動をナビゲートする)スマートフォン向けアプリケーション「トラブルナビ」の提供を開始しました。加入保険会社にかかわらず、誰でも無料で(*5)ダウンロードすることができます。また、携帯電話版も用意しています。
(*4) 2011年4月25日のソニー損保の調査によるものです。
(*5) ダウンロードやアプリご使用時の通信料はお客様負担となります。なお、2011年4月28日現在、iOS04以降のiPhone3GS、iPhone4 でご利用いただけます。
● そらべあ基金を通じた、太陽光発電設備の幼稚園・保育園への寄贈
地球温暖化防止活動を目指してグリーン電力普及啓発活動を行うNPO法人そらべあ基金(以下、そらべあ基金)による「そらべあスマイルプロジェクト」(*6)を通じ、2010年度末までに計5基の太陽光発電設備「そらべあ発電所」を寄贈しました。
(*6)そらべあ基金の活動に賛同する企業や個人からの寄付をもとに、太陽光発電設備を全国の幼稚園や保育園に寄贈する取組みです。当社は2009年3月から自動車保険の商品特性を活かした寄付活動「幼稚園にソーラー発電所を☆プログラム」を実施し、そらべあ基金に寄付を行っています。
● 東日本大震災により被害を受けられた方を支援するための取組み
東日本大震災により被害を受けられた方の支援するため、日本赤十字社を通じた1千万円の寄付や、社団法人 日本損害保険協会を通じた義援金の拠出のほか、ソニー株式会社が実施するマッチングギフト(*7)の取組みにも参加しました。
(*7) 国内のソニーグループ社員から募金を募り、その同額をソニー(株)が拠出する募金活動。
平成23年3月期(2010年度) 決算概要(別紙)
※ソニー損保の海外旅行保険は、2012年9月末をもって販売を終了させていただきました。(2012年10月15日追記)